鹿児島&沖縄マングローブ探検

Kagoshima

鹿児島

〈かごしま〉


鹿児島の風景
東京から空路で1時間45分。本土最南端の南九州にあり温暖な気候に恵まれる。鹿児島湾に浮かぶ「桜島」を包むように東側には大隈半島、西側では薩摩半島が広がり開聞岳・指宿・枕崎などの観光名所で賑わいをみせる。


〔位置〕 鹿児島県/薩摩半島(半島東側に桜島)
〔気候〕 年間平均気温18.0℃/温帯性気候
〔空路〕 鹿児島空港(ANA/JAL/SKY/SNA)
〔鉄道〕 九州新幹線(鹿児島中央で在来線乗換)
マングローブ13カ所 3市町村)
〈群生面積0.714㌶/構成樹種11種〉


GoogleMap

自生地の全体地図

〈航空写真モードでも表示可能〉


Interview

地域住民に聞く

〈マングローブを語り継ぐ
マングローブについて語る柳原正純さん

柳原 正純さん 〔職業:造園師〕
取材・撮影地/鹿児島県南さつま市大浦町

薩摩半島は太平洋側のマングローブ自生地としては一番北側と考えられていて、「メヒルギ」と呼ばれる低木が南さつま市大浦町と鹿児島市喜入町に生育しています。鹿児島市喜入にある群落は江戸時代の頃、薩摩藩が沖縄地方に出兵した際に種子を持ち帰って植えつけられた歴史があります。一方で、大浦町では明治時代より原木が数本あったとされ干拓工事で伐採された時期もありましたが現在は市の天然記念物に指定されています。冬は極稀に降雪する時もあるけどメヒルギは比較的寒さに強く厳しい環境でも育つから、将来もこの土地で南国情緒を物語ってほしいなと感じています。



Spot List

自生地一覧

〈地域別の分布地情報〉
〔日置市東市来町〕
自然漂着で定着した天然メヒルギが群生する鹿児島最北端の自生地。
〔南さつま市加世田小湊〕
吹上浜海浜公園付近の自然豊かな塩生湿地で低木メヒルギが生育。
〔南さつま市加世田小湊〕
小湊地区の集落内を流れる河川のヨシ原の茂みにメヒルギが出現。
〔南さつま市大浦町〕
緯度では喜入より北限地。越路漁港付近の沼にあるマングローブ林。
〔南さつま市大浦町〕
干拓地帯の貯水池の畔にメヒルギがハマボウ群落と混在して生育。
〔南さつま市大浦町〕
石垣積みの堤防から見渡すとメヒルギが多年草に囲まれながら成育。
〔南さつま市大浦町〕
静かな田園地帯を横切る大浦川水系でメヒルギがぽつり身を寄せ合う。
〔南さつま市大浦町〕
東シナ海に面したマングローブ河口地帯にはトビハゼやカニも生息。
〔鹿児島市喜入中名町〕
JR中名駅の工業地帯を流れる川の護岸沿いに低木メヒルギが茂る。
〔鹿児島市喜入中名町〕
国道226号線沿いのコンクリート排水路に植樹メヒルギがそびえ立つ。
〔鹿児島市喜入町〕
JX喜入石油基地前の船溜まりで野鳥と巻貝が棲むマングローブが出現。
〔鹿児島市喜入前之浜町〕
鈴川から潮の干満で汽水が流れ込む隠れた湿地帯にメヒルギが残存。
〔鹿児島市喜入生見町〕
錦江湾沿いの海岸にある国特別天然記念物リュウキュウコウガイ産地
マングローバルのロゴマーク

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