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 浜柘榴(マヤプシキ) 

〜 南国を彩る日本産のマングローブ植物 〜

日本のマヤプシキ群落

マングローブ林の海側にかけて生育する常緑高木であり石垣島以南に分布。針山のように突き出る筍根がとても印象的でありサガリバナのような華麗な花も咲かせ小浜島西部や西表島東部の海岸では大きな群落がみられる。

日本各地にある自生地/23カ所 〔4島〕

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 基本情報ガイド 

\ 木の語源 /

正式和名は「ハマザクロ」であり、「マヤプシキ」という名前は沖縄県西表島の方言に由来します。「マヤ」は猫を意味するもので果実を見ると「猫のヘソ」を思わせる形をしており、「プシキ」はヒルギ類の海岸樹木を指すことからこの名が誕生しました。

\ 学名由来 /

学名は「Sonneratia alba」です。「Sonneratia」は1700年代の後期にフランス植物学者である「Pierre Sonnerat/ピエールソネラ」が名づけたことに由来。「alba」はラテン語で白い花びらを意味しておりこの組み合わせで学名が決定しました。

\ 植物分類 /

科名

ハマザクロ科/Sonneratia ソネラティア

学名

Sonneratia alba/ソネラティア・アルバ

英名

Apple Mangrove/アップルマングローブ

別名

マザプス、マヤピシキ、マヤプシギ

保護

準絶滅危惧NT/環境省版レッドリスト指定

絶滅危惧種の階級図

\ 発達環境 /

気候

平均気温(年)24℃以上の亜熱帯地方

土壌

砂の干潟や泥質湿地を好む(塩分に強い)

開花

夏/7月-10月頃(果実成熟は6月-11月頃)

繁殖

果実落下→海流散布→種子分散→発芽開始

植生

マングローブの海側に生育/前面群落

マングローブでの発達区域図

 形態的な特徴 

\ 全体構造 /

姿

樹形/円蓋形(えんがいけい)
区分/常緑高木(じょうりょくこうぼく)
性質/平均樹高は3m-5mとごく普通

マヤプシキの樹形図解

形状/筍根(じゅんこん)が地上に現れる
英名/Pencil-Root(ペンシルルート)
性質/呼吸機能、細胞壁で塩分濾過

筍根の図解

形状/幹はやや太く枝が複雑に曲がる
樹皮/茶色-灰色で少し垂直亀裂がある
性質/樹皮は防腐力あるタンニンを含む

幹の図解

\ 器官組織 /

形状/倒卵形の対生で先端部が丸い
表面/黄緑色、光沢多肉質、長さ約5p
性質/葉内は減塩対策のため水分豊富

倒卵形をした葉の図解

外部/三角形をした緑の萼(がく)が6枚
内部/白色をした雄しべが糸状に密集
性質/雄雌両性花で夜に虫が受粉媒介

マヤプシキにある花の図解

果実/緑色で柿と似た球形の直径約5p
種子/半環状形で果実に約100個詰まる
性質/種子は果実内から放出されて発芽

球状果実の図解
マヤプシキの筍根
マヤプシキの花
枝に実るマヤプシキの果実
割れたマヤプシキの果実

 地理的分布 

\ 国内自生地 /

日本のマヤプシキ群落は沖縄県の八重山諸島にある一部離島でみられ石垣島が世界分布の北限です。国内における自生地は4島23カ所ありマングローブ植物では南方系の樹種であり定着できる立地条件も厳しいため分布地点としては限定的です。

最北端

最南端

石垣島
名蔵湾

西表島
大原川

最北端⇔最南端までの距離/31km

最東端

最西端

石垣島
名蔵アンパル

西表島
ウダラ川

最東端⇔最西端までの距離/45km

\ 分布範囲 /
日本のマヤプシキ分布地図

鹿児島県

沖縄県

自生地統計/0カ所
〔0島〕

自生地統計/23カ所
〔4島〕

 地域別の群落 

\ 石垣島 /

石垣島のマヤプシキ群落周辺
名蔵湾のマヤプシキ群落

石垣島/2カ所のみに個体が生存しており島内のマングローブ樹種では最も絶滅危惧されています。過去には伊野田沿岸や磯辺川河口で巨木が1本生育していましたが護岸工事の影響で昭和62年頃に消失し現在は名蔵湾周辺に数本のみが残ります。

\ 小浜島 /

小浜島のマヤプシキ群落
石長田海岸のマヤプシキ群落周辺

小浜島/1カ所にある石長田海岸で良好に成長しており群落としては世界最北端に位置づけられます。波打ち際の海岸最前部に群生するマングローブ林で樹高3m程度の中木がまばらに見られ細崎よりもアカヤ崎側にかけて個体が見られます。

\ 西表島 /

西表島東部のマヤプシキ群落
仲間川河口のマヤプシキ群落

西表島/18カ所に大きな群落がみられ海岸から河口域にかけて密集しています。西表島東部の仲間川や古見地区にある後良川周辺では個体が頻繁に出現するほか、西表島西部の網取湾に流れるウダラ川下流でも自生地が近年発見されました。

\ 由布島 /

由布島のマヤプシキ群落
筍根が突き出たマヤプシキ

由布島/1カ所では島の西側にあるマングローブの浜辺にかけて数本生育しており発達した大きな群落はみられません。樹高は3m前後でタコノコのような筍根を地上まで力強く伸ばしており対岸の西表島/美原干潟では多くの成木が群生しています。

ヤエヤマヒルギ

ヒルギダマシ

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