知識深まる番外探訪
天候・地理的な驚き
\ 生見海岸 /
鹿児島市喜入町にある「国指定特別天然記念物メヒルギ群落」では2016年1月の大寒波影響により、氷点下-6.3度の極寒で歴史的なマングローブ積雪撮影に成功。潮が流入しづらい地形のため根元に約10㎝の雪が積もりました。
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\ 青野川 /
本編で紹介しているマングローブ北限地の鹿児島をはるかに北上した静岡県賀茂郡南伊豆町湊の「青野川」に、世界最北端のマングローブがあります。寒さに強いメヒルギが生育しており本州で唯一、人工管理せずに自然発芽しています。
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熊本の植栽試験地
\桂原海岸 /
熊本県宇城市不知火町長崎の桂原海岸(かずわら)では、マングローブ生態試験場として育成されたメヒルギが群生。繁殖した自生地ですが自然分布の北限とされる薩摩半島より北側にあり九州最北端のマングローブ植栽地です。
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\ 南川 /
熊本県八代市北原町にある球磨川水系の南川(みなみがわ)河口の干潟でメヒルギが数本生き延びています。植樹または不知火町から流れついた種子が発芽して生長したかは不明ですが静かな河川環境と潮風が心地良い場所です。
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\ 小津奈木川 /
熊本県葦北郡津奈木町にある小津奈木川(こつなぎがわ)下流のメヒルギの個体が数百本自生。一般的な自生地と比べると砂利が多い土壌で小規模なマングローブが形成されており沿道から南国情緒だたよう木々を確認できます。
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\ お万ヶ池 /
熊本県天草諸島の下島にある「お万ヶ池」にはメヒルギが湖畔に生育。当地はマングローブ林が発達する海岸や河川とは異なる汽水池である上に水中では海水と淡水が2層化する環境の溜め池である点としても興味深いスポットです。
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宿泊施設の観察地
\宮古島東急ホテル /
沖縄県宮古島市与那覇にある「東急宮古島リゾート」の汽水池にはマングローブ植物が栽培されています。ヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギを観察することができ、与那覇湾と繋がるこの池では満潮時にフエダイが泳ぐ姿も確認できます。
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\西表島パイヌマヤホテル /
沖縄県竹富町高那にある西表島ジャングルホテル「パイヌマヤ」のビオトーブ池にオヒルギが数本栽培されています。防護ネットのある玄関入口から見学でき、植栽されているサガリバナも夏の時期には華麗な花びらが水面を彩ります。
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屋我地ひるぎ学園
\ 校風 /
屋我地ひるぎ学園は沖縄本島北西部に浮かぶ屋我地島にある名護市立の小中学校です。「ひるぎ」とはマングローブを意味する愛称で、学校周辺では樹齢100年以上のオヒルギ群落があり自然に対する地域の優しい絆が息づきます。
\ 紋章 /
背景色は自然を基調とした緑で、ロゴ中央部には「屋」の字体を囲うようにオヒルギ胎生種子が描かれています。屋我地ひるぎ学園の書体にもひと工夫されており、「我」、「ぎ」、「学」にある濁点部分は葉がデザインされています。
\ 校章 /
現在は校章とロゴデザインが統一されますが、2016年3月までは旧校章にオヒルギ胎生種子が上向きに刻印されており引き立て役としてリボン柄も入っていました。この旧校章の写真は現在見ることできない大変貴重な一枚です。
\ 校歌 /
2016年4月から使われている新校歌では歌詞の4番目に「ひるぎ林のちえ深く」と書かれ、2016年3月末まで斉唱されていた旧校歌では1番目から「ヒルギの庭に」という、ヒルギに想いを寄せた粋なフレーズが入っておりました。
橋梁/標識サイン
\ 八幡川 /
鹿児島市喜入町にある国道226号線「八幡川」橋梁ではマングローブ植物であるメヒルギの胎生種子が描かれた石板があります。八幡川にマングローブは自生しませんが付近の愛宕川では群落があり地域特有の南国感を象徴しています。
\ 億首川 /
億首川下流の「ヒルギ橋」ではマングローブに棲むシオマネキとアナジャコの刻印プレートもあります。億首川のマングローブは日本の重要湿地500に選定される自然豊かな場所で、その土地ならではの斬新なデザインとも言えます。
\ 億首川 /
沖縄本島金武町にある億首川下流の「ヒルギ橋」ではマングローブ植物のヤエヤマヒルギを刻印した橋梁標識があります。品格のある天然石に埋め込まれた金属プレートには、水辺のマングローブ情景がとても印象強く描かれています。
\ 磯辺川 /
石垣市大浜にある国道79号線「磯辺川」橋梁ではマングローブ植物であるメヒルギの胎生種子が描かれた石板があります。磯辺川には小さなマングローブがありメヒルギの種子が水面で発芽している情景を連想させています。
\ 吹通川 /
石垣市伊土名にある国道79号線「吹通川」橋梁ではマングローブ植物のヤエヤマヒルギが刻印された金属プレートがあります。吹通川の広大なマングローブ原生林は市指定天然記念物でもあり駐車場からプレートを確認できます。
\ 底地川 /
石垣市川平にある「底地ビーチ」入口ではマングローブ植物のヤエヤマヒルギと海の生き物たちが描かれた表示板があります。亜熱帯らしい鮮やかな自然の色合いと、個性あふれるデザインは観光に訪れる人にも心和ませています。
\ 前良川 /
沖縄県西表島古見にある県道217号線の「前良川」橋梁ではマングローブ林にあるサキシマスオウノキをモチーフにした柵があります。橋の付近には巨木が眠っており柵に表現された迫力ある自然景観に合わせた色彩も魅力的です。
\ 前良川 /
さらに「前良川」橋梁では、マングローブ林に棲むノコギリガザミをデザインした貫禄感あふれる柵があります。この橋の下を流れる前良川では潮が引くと大量のカニがみられ、ドライブ中でも立ち寄ることができる楽しい癒しスポットです。