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 海水にさらされても強い木 

〜 マングローブ植物のあれこれ講座 〜

日本最大の仲間川マングローブ風景
砂浜にも成育しているオヒルギ
塩分を含んだマングローブの黄色い葉
水中から根を張り出すヤエヤマヒルギ

木の名前ではない

マングローブは森の総称のことでさまざまな木の種類が育つ。日本では「7種類」が確認されておりヒルギ科の植物が多い。

どこで見られるの

亜熱帯地方ではよくみかけられ海水と真水がまざりあう汽水域で発達していく。自生地は川の下流や海岸で発見できる。

海水でも枯れない

塩分を葉のなかに貯める仕組みがあり「黄色い枯れ葉」となり体から排出させている。葉をかじると「しょっぱい味」がする。

酸欠にならない

泥にまみれで水没するところは酸素が不足する。そこで根は空気のある地上部に伸ばすことで「息つぎ」する能力がある。

 カタチに魅せられる 

\ 存在感あふれる根 /

4種類あるマングローブの根は、それぞれが呼吸をしている

オヒルギの膝根
膝根
(しっこん)

ヤエヤマヒルギの支柱根
支柱根
(しちゅうこん)

マヤプシキの筍根
筍根
(じゅんこん)

メヒルギの板根
板根
(ばんこん)

\ ビヨーンとのびる種 /

ヒルギ科の植物には「胎生種子」とよばれる繁殖体をつける

オヒルギの胎生種子
オヒルギ
(タコウインナーみたい)

ヤエヤマヒルギの胎生種子
メヒルギ
(星の帽子がかわいい)

メヒルギの胎生種子
ヤエヤマヒルギ
(夏にはどっさり実る)

水に浮かぶ胎生種子
水面をプカプカ
(やがては土に根づく)

 マングローブ植物図鑑 

\ オヒルギ (ヒルギ科) /

幹の表面がデコボコしており、高さ10mの巨木にもなる

オヒルギの風景

オヒルギの幹

オヒルギの根

◆形態:常緑高木/膝根  ◆国内分布:奄美大島以南
学名:Bruguiera gymnorhiza (ブルギエラ・ギムノリザ)

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\ メヒルギ (ヒルギ科) /

ライトグリーンの葉とタネ、そして寒さに強く伊豆にも育つ

メヒルギの風景

メヒルギの花

メヒルギの根

◆形態:常緑木本/板根  ◆国内分布:薩摩半島以南
学名:Kandelia obovata (カンデリア・オボバタ)

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\ ヤエヤマヒルギ (ヒルギ科) /

マングローブらしい王者の木。根っこはまるで傘の骨組み

ヤエヤマヒルギの風景

ヤエヤマヒルギの花

ヤエヤマヒルギの根

◆形態:常緑高木/支柱根  ◆国内分布:沖縄本島以南
学名:Rhizophora mucronata (リゾフォラ・ムクロナタ)

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\ マヤプシキ (ハマザクロ科) /

柑橘系のかわいい果実から、ブラシのような花を咲かせる

マヤプシキの風景

マヤプシキの果実

マヤプシキの花

◆形態:常緑高木/筍根 ◆国内分布:石垣島以南
学名:Sonneratia alba (ソネラティア・アルバ)

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\ ヒルギダマシ (キツネノマゴ科) /

その低い背からは想像できないほど、塩水にはとても強い

ヒルギダマシの風景

ヒルギダマシの花

ヒルギダマシの根

◆形態:常緑木本/筍根 ◆国内分布:沖縄本島以南
学名:Avicennia marina (アビセニア・マリーナ)

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\ ヒルギモドキ (シクンシ科) /

水分たっぷりの厚い葉は、まるで小判をみているかのよう

ヒルギモドキの風景

ヒルギモドキの花

ヒルギモドキの葉

◆形態:常緑木本/普通の根 ◆国内分布:沖縄本島以南
学名:Lumnitzera racemosa (ルミニツゼラ・ラセモサ)

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\ ニッパヤシ (ヤシ科) /

日本ではほとんど観察することのできない幻のヤシ

ニッパヤシの風景

ニッパヤシの果実

ニッパヤシの花

◆形態:常緑小高木/茎なし ◆国内分布:西表島以南
学名:Nypa fruticans Wurmb (ニッパ・フルティカンス)

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\ そのほかの仲間 /

アオイ科のサキシマスオウノキ
タコノキ科のアダン
華麗なるサガリバナ

サキシマスオウノキ

アダン

サガリバナ

希少なゴバンノアシ
ハイビスカス科のハマボウ
ゴマノハグサ科のハマジンチョウ

ゴバンノアシ

ハマボウ

ハマジンチョウ

 木の棲みわけ 

木も「ひと」のようにそれぞれの体質があるので、自分にあった場所に発芽します。
そのわかりやすい事例として西表島のマングローブで検証してみました。
すると塩分に強い「ヒルギダマシ」「マヤプシキ」「ヤエヤマヒルギ」が海側より広がりはじめ、
やや湿った湿地帯から「メヒルギ、オヒルギ」が順番に並んでいく傾向がみられました。
さらに奥地では「半マングローブ植物」いわれる、乾いた陸地でそだつ樹木が多くなります。
この結果から見ると、同じ場所のマングローブ林でも海水の入り具合によって、
そこに集まる植物の種類だけでなく、群生距離も変化していくということが説明できます。

日本のマングローブの植生図

マングローブ生き物

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