鹿児島&沖縄マングローブ探検

Iriomotejima

西表島

〈いりおもてじま〉


西表島の風景
石垣島から高速船に乗り約40分。島内の90%が亜熱帯林に覆われ日本最大級のマングローブ原生林が群生する。イリオモテヤマネコなど貴重な固有種も生息しており世界自然遺産に登録された東洋のガラパゴス島。


〔位置〕 沖縄県/八重山諸島(島一周130㎞)
〔気候〕 年間平均気温24.3℃/亜熱帯海洋性
〔空路〕 新石垣空港→車で石垣港→高速船移動
〔航路〕 石垣港⇔大原港もしくは上原港下船
マングローブ64カ所 1市町村)
〈群生面積602.099㌶/構成樹種57種〉


GoogleMap

自生地の全体地図

〈航空写真モードでも表示可能〉


Interview

地域住民に聞く

〈マングローブを語り継ぐ
マングローブについて語る永露芳子さん

永露 芳子さん 〔職業:体験工房ゆくい〕
取材・撮影地/沖縄県八重山郡竹富町古見

西表島は日本で見られる全7種類のマングローブ植物「オヒルギ・メヒルギ・ヤエヤマヒルギ・マヤプシキ・ヒルギダマシ・ヒルギモドキ・ニッパヤシ」があり、何と言っても自生地の数に圧倒されます。この島では「マングローブ染め」という昔ながらの伝統工芸が残ります。これはオヒルギの樹皮を釜炊きして染料液を作り、ミネラル豊富な海水を混ぜて生地に揉み込ませ天日干しする手法です。ヒルギで染めた繊維は耐久性があり古くは漁網にも使われた歴史も残り、今では台風等で倒れた木の樹皮を再利用しています。こうした島の自然から授かった手仕事が未来に語り継がれていくと良いですね。



Spot List

自生地一覧

〈地域別の分布地情報〉
〔竹富町南風見〕
豊原に向かう製糖工場前の河川には日本最南端のマングローブが現る。
〔竹富町南風見〕
琉球石灰岩に覆われた旧海岸線の浜に残される貴重なヤエヤマヒルギ。
〔竹富町南風見〕
大原営林署裏にある波止場から仲間橋の干潟までマングローブが茂る。
〔竹富町南風見〕
仲間川下流の北西に入り組んだ泥質干潟にひろがるマングローブ林。
〔竹富町南風見〕
遊覧船が行き交う日本最大面積を誇る広大なマングローブ原生林。
〔竹富町大富〕
仲間川支流であり大富林道の浄水場下の遊歩道にはサガリバナ群落も。
〔竹富町大富〕
大富集落と仲間崎を南北縦断する下流域に静寂なヒルギの森が現る。
〔竹富町大富〕
仲間川河口に突き出た海岸干潟で奇抜な岩とともにマヤプシキが生育。
〔竹富町大富〕
潮位で景色が大きく変化する森にはシオマネキやトビハゼも顔を出す。
〔竹富町大富〕
静かな波にゆられながらヒルギダマシが美しい浜辺の景観を織り成す。
〔竹富町古見〕
神が見守る三離御嶽前のヒルギ林には巨木サキシマスオウノキも眠る。
〔竹富町古見〕
古見集落前にある湧水地付近の海岸でヒルギの木々が海を背に育つ。
〔竹富町古見〕
後良橋ロードパークにある広大なマングローブ原生林風景が心癒す。
〔竹富町古見
後良川支流であり野生生物保護センターのある中流までヒルギが群生。
〔竹富町古見
迷路のようなマングローブの湿地には巨大貝のシレナシジミも暮らす。
〔竹富町古見
嘉佐崎を超えると潮風吹き荒れる沿岸部にマヤプシキの木々を発見。
〔竹富町美原
由布島水牛車乗り場の遠浅干潟ではヤエヤマヒルギが美しい根を張る。
〔竹富町美原
汽水域の砂地には東部地区での自生が珍しいヒルギモドキ群落が出現。
〔竹富町美原
県道脇の険しい斜面をおりた海岸林のなかにはマヤプシキの木が残存。
〔竹富町高那
高木のオヒルギに覆われた下流の湿地にはアナジャコ泥の塚を盛る。
〔竹富町高那
大見謝ロードパーク階段を降りると木道でオヒルギ群落が待ちわびる。
〔竹富町高那
海岸に向かい一直線に立ち並ぶマングローブの木々が冒険心を誘う。
〔竹富町高那
下流にぽつり立つヤエヤマヒルギの背後から森の植生に移り変わる。
〔竹富町高那
鍾乳洞と小さな滝に囲まれた水辺にたたずむヒルギの森に心癒される。
〔竹富町船浦
ナダラ川河口の突き出た海岸奥にある閉鎖性水域のマングローブ群落。
〔竹富町船浦
電柱が立つ橋梁から上流に向かうと中州のオヒルギ林に景色が一変。
〔竹富町船浦
海中道路の「西表自然休養林」看板前からヒルギの木が干潟に広がる。
〔竹富町船浦
ピナイサーラ滝の新鮮な淡水がオヒルギ林内にも流れこむ秘境の地。
〔竹富町船浦
途中からヒナイ川と分岐しながら中流域までマングローブ植物が密集。
〔竹富町船浦
密林湿地帯に国特別天然記念物の世界最北端ニッパヤシ群落が出現。
〔竹富町船浦
船浦湾最北部を流れる水路両岸と湿地帯に生い茂るマングローブの森。
〔竹富町船浦
テトラポット沿いに植樹されたマングローブが原始的な景観を見出す。
〔竹富町上原
上原港フェリーターミナル南側を流れる下流域にオヒルギが生い茂る。
〔竹富町浦内
トゥドゥマリ浜から遊覧船乗り場を越えた上流7kmまでヒルギが群生。
〔竹富町浦内
文化遺産に指定される炭鉱跡地を流れる浦内川支流のマングローブ。
〔竹富町星立
古代は浦内川河口であった巨大ラグーンにヒルギモドキが群落を形成。
〔竹富町祖納
大浜農園前の河口中州ではオヒルギ群落からなる小さな陸地が浮かぶ。
〔竹富町祖納
西表トンネル出口脇から「赤崎の岬」のある河口にマングローブが群生。
〔竹富町白浜
白浜港東側の海岸防波堤沿いにある干潟で生き残るマングローブ地帯。
〔竹富町白浜
船でしか行けない奥西表の秘境の川に美しきヤエヤマヒルギが映える。
〔竹富町白浜
ウーシク森の方向に伸びる別名トゥドゥルシ川で下流にヒルギが自生。
〔竹富町白浜
波照間の森に向い水路が流れており川筋にはオヒルギの木が姿を現す。
〔竹富町白浜
仲良川河口から元成屋崎方向をいくと岬の左側にメヒルギが見渡せる。
〔竹富町船浮
琉球石灰岩の段丘を背にズブズブの湿地帯に細長いオヒルギがずらり。
〔竹富町船浮
地図には河川名の記載がなくマングローブの木が両岸から迫り出す。
〔竹富町船浮
8の字に蛇行する中流では密林ジャングルにオヒルギが立ちはだかる。
〔竹富町船浮
岩肌に沿って密集しているヤエヤマヒルギは太古の自然景観を物語る。
〔竹富町船浮
クイラ川河口の岬を大回りすると汽水域限界までマングローブが群生。
〔竹富町船浮
水落の滝から流れ落ちる淡水の境界地にヒルギが茂る奇跡の自生地。
〔竹富町船浮
美しい山肌とヤエヤマヒルギが平行に並ぶ静寂につつまれた干潟。
〔竹富町船浮
渓流のような河川景観に数本だけ生えるヤエヤマヒルギが異彩を放つ。
〔竹富町船浮
黒真珠養殖場の南側の干潟には美しいルリマダラシオマネキも生息。
〔竹富町船浮
古くは農耕地に利用されていた船浮港西側の湿地にヒルギ林が発達。
〔竹富町船浮
パウダーサンドが美しいイダの浜の周辺にある隠れたマングローブ林。
〔竹富町船浮
サバ崎の南東にある透明度の高い川でヒルギダマシは異国情緒が漂う。
〔竹富町船浮
船浮湾最西端のサバ崎南側にたたずむ内陸湿地のマングローブ自生地。
〔竹富町網取
ゴリラ岩の南側にある静寂な浜辺を散策するとヒルギ原生林に遭遇。
〔竹富町網取
シロの浜ともいわれる海岸で半円状の水路にオヒルギの根が映りこむ。
〔竹富町網取
西表島ではこれまで東部地区でしか発見されなかったマヤプシキが生育。
〔竹富町網取
網取湾最深部を流れる岩肌が美しき水路にマングローブが色濃く残る。
〔竹富町網取
東海大学研究センター東側の海岸沿いにある閉鎖性水域の自生地。
〔竹富町崎山
ウルチ崎南側の赤石から河口干潟にかけてヤエヤマヒルギが密集。
〔竹富町崎山
崎山湾から水路に進入すると右岸には可愛らしいメヒルギがお出迎え。
〔竹富町崎山
西表最西端のマングローブの木々は強風に耐えてきた歴史の面影も。
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